
動物の皮の廃棄をゼロに
-80年の航跡-
弊社は、1947年(昭和21年)の会社設立以来、動物の皮について持続可能性と環境保護の観点から非常に重要な取り組みを事業として行ってまいりました。目立つことはないながらも食肉産業やその他の動物由来製品の加工過程で発生する皮を有効活用し、循環型の社会を目指しています。
具体的には、創業当初は膠(にかわ)製造加工、皮革売買、フェルト原料の卸などを扱ってきました。現在は食肉の副産物である皮をゼラチンやコラーゲンの原料として精製し、各メーカー様に納めております。また研究開発を重ね、新しい素材を開発しています。これらは環境への負荷を軽減し、資源の効率的な利用を促進することにつながっています。
弊社を含む 皮革産業は、持続可能な未来を築くための重要な役割を担っております。皮革を作ること、使うことは太古から先人達が絶え間なく工夫を凝らしてきたリサイクルシステムで、今日でも廃棄物をゼロにするという目標は、世界的なSDGs(持続可能性へのチャレンジ)の重要な課題の一つであり、今後さらに注目を集める分野となるでしょう。
代表挨拶
私たちは、もともと命があった動物の副産物を無駄にしないという理念のもと、事業を展開してまいりました。創業以来、3代にわたり家族一丸となって事業を続けてきました。今日まで続けてこられたのも、多くの方々のご支援とご理解のおかげです。
これからも社員一同、初心を忘れず、環境に配慮した持続可能な循環型社会を目指して邁進してまいります。今後とも、皆様のご期待に応えられるよう努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 河合 一典
会社沿革
1925年 奈良県桜井市から河合武雄が上京、油脂、皮革の卸などを始めた
1947年 東京都 荒川区にて河合産業株式会社 設立
1950年 埼玉工場を草加市中根に竣工 主な事業:膠(にかわ)製造
1979年 河合悦雄が代表取締役に就任 主な事業:ゼラチンコラーゲン原料精製
1986年 河合實が代表取締役に就任
1989年 河合一典が代表取締役に就任
事業内容
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ゼラチン・コラーゲン原料
ゼラチンやコラーゲンは、主に牛や豚の皮から抽出され加工された自然由来の成分です。ゼラチンは食品業界でデザートやグミ、スープのとろみ付けに幅広く利用されています。コラーゲンは肌の弾力や保湿効果を期待され、化粧品やサプリメントとして人気です。これらは高い機能性を持ち、多くの製品に欠かせない存在となっています。
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業務・調味料用 畜産原料
加工食品、スープ、調味料などの原料に関するご相談はもちろん、畜肉、油脂、内臓、骨などの副産物についてもお気軽にお問い合わせください。独自の仕入ネットワークを活用し、お客様のニーズに合わせた素材の調達およびコーディネートを丁寧に行います。
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ペットフード・ワーム製造
お客様とのアイデアから皮は思わぬものに変身します。そのひとつは豚皮を利用したルアー用のワームです。国内の湖沼、海の釣り環境に負荷のごく少ない生分解できるポークワームはプロを含め真に釣りを愛するお客様に愛用いただいています。また、駆除されたシカの皮の鞣(なめ)されない部分が発生し、こちらも犬用ガムを製造し、愛犬家とワンちゃんたちに喜ばれています。

森林や農作物、交通などに害があるとして、駆除された国産のシカの皮がほとんど捨てられている・・そんな現状を変えるために、ワンちゃんが喜ぶカミカミおやつのガムを作りました。国産シカの皮を独自製法で無添加・無漂白に仕上げているので、安心して愛犬に与えることができます。お散歩やしつけの際にもお使いください。噛むことで唾液が出て、歯の健康にも良い影響が期待できます。シカの皮を有効活用しながら、愛犬にも嬉しいおやつをぜひお試しください。
ペットフード事業 「WANCHEW」